【雑談】行き倒れの野鳥を拾った今年のゴールデンウィークでした

最初に言い訳しときます

リアルの旧友たちはよく知ってますが、
実家に住んでいたころ、ワタシは
ペットショップに行くとだいたい、
売れ残りの動物を連れ帰ってしまってました。

愛読書が、ドリトル先生シリーズだったからなあ・・・。
っつか、イギリスの動物関係の本って、
読み応えありますよね。ヘリオット先生ものとか。

完全2世帯住宅の2階部分で独り暮らし、
かなり広いベランダがあったおかげで、
売れ残り期間が長すぎてやさぐれた
手乗り崩れのセキセイインコやら、
ケージでギュウギュウになってた
育ちすぎのミニウサギやら、
モルモットやらを飼ってましたよ。

ウサギはベランダで放し飼いしていて、
ストレスが少なかったおかげか、13才という
長寿を全うしてくれたし、カップルだった
モルモットは、かわいい子供を見せてくれて、
楽しい思い出がたくさんあります。

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実家を出て賃貸暮らしになってからは、
仕事や旅行で留守にすることが多くて、
生き物と暮らすことがなかったのですが・・・。

今年のゴールデンウィークのはじめ、
国道沿いの歩道で、瀕死の野鳥を拾ってもた。

今回はスマホで撮った写真が多く、
粗くて見づらいかもしれないですが、
興味のある方は最後まで読んでってくださいな。

一日め

空梅雨の予感の、今年の沖縄。

ゴールデンウィークのはじめのある日、
いろいろと用事が詰まってたワタシは、
朝8時半くらいに、国道58号線沿いの
歩道を、とぼとぼと歩いてたわけよ。
疲れてたからね。
気温は、朝なのに25度くらい。

とある建物の駐車場入り口を
通り過ぎようとしたところ、路上に
小鳥の死体が落ちてるのを見つけた。

駐車場のそばには大きな木があって、
野鳥がたくさん巣をかけてるのは知ってた。
あ～、巣から落ちたヒナが車に
轢かれちゃったのか・・・と思って、
これ以上タイヤに踏みつぶされないよう、
そばの生垣に埋めてやろうと近づいてみたら、
目は閉じてるけど、かすかに爪先が動いてる？

動いてるというか、痙攣してる！？

んああああ！？って変な声が出て、
とっさに拾い上げたら、体が温かい。
柔らかい。

鳥を見送った人なら同意してもらえると
思うんですが、死んでしまった鳥は、
羽毛越しでも体が冷たいし、固いです。

あと、私見かもだけど、風に揺れる
羽の感じも違う気がする。
羽も死んでる感じ？強い風が吹いても、
根本が立たないというか。

とりあえず、まだ生きてる！と直感して
たまたま持っていた水筒の水を
ちょっと開いた嘴から注いだら、
ブルブルっと頭を振って、蘇生！

何度も嘴の中に水を注ぎながら、
あんた、なにやってんのよ！！とか
鳥に向かって怒鳴った気がする。

家に引き返すことにし、歩きながら、
その日の用事を電話でキャンセル。

来月の収入が減るな～とか思ったけど、
嘴を半開きで頭をカクカク振ってる
手の中の小鳥を見たら、開き直れました。

自宅に帰った直後。

このサイズの鳥にしては軽いってことに、
帰る途中で気づいた。
鳴く力もなく、頭をカクカクと
小刻みに振ってる、嘴が半開きで喘いでる、
ってことは、空腹で、熱中症なのか？？

自分の指先に水をつけ、嘴を濡らすと
喉を鳴らしながら飲み下したので、きっと
そうだろうと判断。

家にあったクッキーを砕いたものや、
水に浸したパン粉、食パンの耳なんかを
指先に付けて少しずつ嘴になすりつけたら、
食べ物だとわかってくれ、指から直接
ついばむようになりました。

水を頭からザバザバかけて、クーラーの
きいた部屋でちょっとずつ給餌＆給水。

午後までぐったりしていたけど、夕方には
部屋の中を飛べるくらいまで回復しましたよ。

我が家には鳥カゴなんかないので、
ひっくり返した洗濯カゴの中に割箸の
止まり木をわたして、一晩過ごしてもらった。

ネットで情報収集したところ、たぶん、
シロハラ（？）という渡り鳥じゃないかと。

巣立った直後に、空腹と暑さで行き倒れていたもよう。
危なすぎる。ありえない。

野鳥を飼い続けるのは法的にNGで、
拾ったら県の自然保護課に連絡して
引き渡さなきゃいけないらしいんだけど、
あいにく、ゴールデンウィークで連絡できず。

ある程度元気になったら、森のある公園にでも
放しに行こうと思い、この日は様子を見ながら
就寝しましたよ。

二日め

死体だと思ったら生きてた野鳥を路上で
拾ってしまった、二日め。

同じ部屋に生き物の気配があるのは
数年ぶりだったので、目が覚めてまず、
生存確認です。

止まり木でじっとしてるのを見て、一安心。

観察してると、床がわりのトレイに据えた
小皿の水を自分で飲んだり、パンの耳を
ブンブン振り回しつつ食べたりと、
かなり復調してました。

できるだけ早く自然に返す予定とはいえ、
羽を伸ばせない洗濯カゴの中では
気の毒だとうっかり思ってしまい、
開店直後のホームセンターへ走って、
鳥かご買ってきちゃったよ。

洗濯カゴから移すためにつかまえたとき、
ギャギャギャ！と抗議の悲鳴をあげてたが、
あっさりとつかまってしまったのは、
まだヒナだからなのか、体力が戻ってないからなのか。

でもまあ、食パンを荒々しく振り回してるし、
食欲はあるみたい。

我が家の周りには猫が多いので、
庭に鳥かごを出すのは憚られる。
でも少しは外の空気を吸わせてやろうと、
玄関のドアを開けてみたところ・・・。

外から聞こえる野鳥の声に反応して、
返事しながら、かごの中で暴れる（泣）

部屋にいる間はほとんど鳴かないのは、
人の気配に緊張してるんだろう。

実はちょっと、このまま飼っちゃおうかなと
思ったりもしてたのだけど、不思議そうに
かごの網をつついてる姿を見たら、やっぱり
自然に返すのが一番だよなあと思い直しました。

三日め

あまり人馴れしないうちに自然に返そう、
このままでは情が移って、ワタシがつらい！

決心がブレないうちにと、翌日、
風呂敷で包んだ鳥かごを持って、うちの
近くで一番大きな森のある公園へ。

那覇市首里の、末吉公園です。

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公園の中央には大きな川が流れていて、
せせらぎが聞こえます。
これだけ緑があるとこなら、飛ぶのが
苦手な行き倒れ野鳥でも、なんとか
天敵から身を隠して暮らせるだろう・・・。

他の鳥の声に耳を澄まして、少し
野性が戻ってきたかも。

自分のタイミングで飛び立ってもらおうと、
鳥かごの天井部分を外して、2分ほどで
近くの木に飛んでいきました。

もしかしたら、気が変わって戻って
くるかもしれないと淡く期待しちゃい、
5分くらいその場で待ってみた。

もうワタシは帰るよ、大丈夫だね！？と
木に声をかけたら、隣の木に飛び移って、
自分で食ってけるアピールなのか、
木の葉をついばんだあと、鳴きながら
森の奥に飛び去って行きましたよ。

餞別代りに、ヤツの食べ残しをその場に
残しておいた。

恩返しに虫とか木の実とか
持ってこなくていいから、元気に
生き抜いてほしいものです。

そして、ワタシは空の鳥かごを提げて帰った。
家に戻ったら急に寂しくなり、残りの
ゴールデンウィークは泣き暮らしてましたとさ。

後日譚（継続中）

丸2日間保護した野鳥を自然に返した
数日後、1か月くらいぶりに、
仲良しのにーちゃんが遊びにきてたんだけど。

空の鳥かごを前にびーびー泣いてる
ワタシに、わかりやすく、ドン引き。

30年以上の付き合いだが、おそらく、
こんなに泣くワタシを見たのは初めてだろう。

写真を見せながらいきさつを説明してたら
また感極まってしまい、
自然に返すんじゃなかった！
あのままここで飼ってればよかったー！と
おんおん泣くワタシに、また、ドン引き。

にーちゃん：
（ネットでシロハラを検索して）
いや、この鳥、主食が虫ってよ？
末吉公園で元気に生きてると思うよ？

↑聞いて、虫か、ああ、あの鳥とは一緒に
暮らせない縁なんだと思ったらまた
泣けてしまい、パンも食べてたし！
小鳥用のムキエは見向きもしなかったけど！
ああ～虫とか、あいつちゃんと自分で
探せてるかなあ！？大丈夫かな！？
また行き倒れてないかな！？
ってか、この鳥かごどうしよう！？
1日しか使ってないのに～～！！
と支離滅裂に叫びながら泣き伏す、ワタシ。